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横槍
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よこやり
ふりがな文庫
“
横槍
(
よこやり
)” の例文
「百もご承知、お前さんは、
縮緬
(
ちりめん
)
ぞッきじゃいるけれど、辻斬り
稼
(
かせ
)
ぎの
荒事師
(
あらごとし
)
——、そう知ったからこそ
横槍
(
よこやり
)
を入れたのさ。悪かったかい」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ちょっと見は将軍様の令嬢だが、鼻が皆ぺちゃんこだあ!」そばへやって来た百姓が、ふいに一杯機嫌で
横槍
(
よこやり
)
を入れた。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
おとうさんが
一寸
(
ちょっと
)
なつかしさうなへうきんな調子の
横槍
(
よこやり
)
をいれましたが
却
(
かえ
)
つておかあさんの息つぎにそれがなりました。
秋の夜がたり
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
「そりゃあ君、確かに新聞記者なぞを為ている
故
(
せい
)
だよ」と西が
横槍
(
よこやり
)
を入れた。「
廃
(
よ
)
してみ給え——新聞を長く書いてると、
必
(
きっ
)
とそういう病気に
罹
(
かか
)
る」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
すると男の人達は、その最後に云つた二つの點をもつとはつきりさせてくれと一生懸命になつて
横槍
(
よこやり
)
を入れた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
「それこそ袋のなかに入るも同然、帰路を絶たれたらどうです?」まじめに
横槍
(
よこやり
)
を入るるは候補生の某なり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
すると三浦も
盃
(
さかずき
)
を含みながら、『それ見るが
好
(
い
)
い。
己
(
おれ
)
がいつも云う通りじゃないか。』と、からかうように
横槍
(
よこやり
)
を入れましたが、そのからかうような彼の
言
(
ことば
)
が
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
寂寞
(
じゃくまく
)
たる
空山
(
くうざん
)
の夕べを、ひとり山上に歩み行くのですから、何を歌おうと、あえて干渉する者はないのですが、習い性となって、ふと弁信からの
横槍
(
よこやり
)
をおそれ
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかし、この御幸は思わぬところから
横槍
(
よこやり
)
が入って一時延期された。厳島神社に先をこされた叡山衆徒の憤激である。
面子
(
めんつ
)
をつぶされた衆徒どもは、先例を
楯
(
たて
)
にとった。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
置碁の
定石
(
じょうせき
)
の御手本通りのやりかたで、地どり専門、
横槍
(
よこやり
)
を通すような打方はまったくやらぬ。こっちの方がムリヤリいじめに行くのが気の毒なほど公式的そのものの碁を打つ。
教祖の文学:――小林秀雄論――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
真の罪人と思い詰ての事なれば余は椅子より飛上り「おや/\奥さん、
夫
(
それ
)
では藻西太郎を本統の犯罪人と
思召
(
おぼしめ
)
すのですか、ヱ貴女」細君は不意の
横槍
(
よこやり
)
に少し驚きし如くなりしも
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
今度はガラッ八が
横槍
(
よこやり
)
を入れます。
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「喜多村先生のお供はかなわない。」とその時、十一屋の隠居が
横槍
(
よこやり
)
を入れた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
突然
横槍
(
よこやり
)
を入れたのは、
飯沼
(
いいぬま
)
という銀行の支店長だった。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
槍
漢検準1級
部首:⽊
14画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹