-
トップ
>
-
晝餐
>
-
ひる
菜が
洗ひ
畢つた
時枯葉の
多いやうなのは
皆釜で
茹でゝ
後の
林の
楢の
幹へ
繩を
渡して
干菜に
掛けた。
自分等の
晝餐の
菜にも
一釜茹でた。
おつぎは
晝餐の
支度の
茶を
沸した。三
人は
食事の
後の
口を
鳴らしながら
戸口に
出てそれから
栗の
木の
陰に
暫く
蹲まつた
儘憩うて
居た。
自分は
炊事の
間を
缺かすことが
出來ないのとで
晝餐でも
晩餐でも
他人より
早く
歸つて
來なければならない。