昼夜ちうや)” の例文
旧字:晝夜
ところで、一刻いつこくはや仕上しあげにしやうとおもふから、めし手掴てづかみで、みづ嚥下のみおろいきほひえてはたらくので、時間じかんも、ほとんど昼夜ちうや見境みさかひはない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
実際代助は、昼夜ちうやの区別なく、武装をいたことのない精神に、包囲されるのが苦痛であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
我国の雪は鵞毛がまうをなさず、降時ふるときはかならず粉砕こまかきをなす、風又これをたすく。ゆゑに一昼夜ちうや積所つもるところ六七尺より一丈にいたる時もあり、往古むかしより今年ことしにいたるまで此雪此国にふらざる事なし。
設備は巴里パリイに幾つもある舞踏場パルと似て居るが、人造の氷で踊場をどりばを池の様に張詰めてその上で入場者が自由に踊り狂ふ所がちがふ。これ巴里パリイに一箇所しか無いから昼夜ちうやともにぎはつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
廿五六七八九日まで五日の間昼夜ちうやにつもる事およそ一丈四五尺にもおよび申候。
廿五六七八九日まで五日の間昼夜ちうやにつもる事およそ一丈四五尺にもおよび申候。
文化のはじめ大雪の時高田の市中(町のながさ一リにあまる)雪にうづまりて闇夜あんやのごとく、昼夜ちうやをわかたざる事十余日、市中ともしびの油つきて諸人難義せしに、御領主りやうしゆより家毎に油をたまひし事ありき。
文化のはじめ大雪の時高田の市中(町のながさ一リにあまる)雪にうづまりて闇夜あんやのごとく、昼夜ちうやをわかたざる事十余日、市中ともしびの油つきて諸人難義せしに、御領主りやうしゆより家毎に油をたまひし事ありき。