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掃
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はき
兩人の
裾の
所が、
床の
間横、
一間に
三尺、
張だしの
半戸だな、
下が
床張り、
突當りがガラス
戸の
掃だし
窓で、そこが
裏山に
向つたから、
丁どその
窓へ
上野の式場に
行幸ある道筋は、
掃清められてあったが、市中の
泥濘は、田の中のようだった。
狼籍たりし竹の皮も紙屑も
何時の間にか
掃去られて、水うちたる煉瓦の赤きが上に、
青海波を描きたる
箒目の
痕清く、店の
日除や、路ゆく人の
浴衣や、見るもの
悉く白きが中へ