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振落
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ふりおと
ふりがな文庫
“
振落
(
ふりおと
)” の例文
何か焚火でもする材料は無いかと、お葉は急に我が
袂
(
たもと
)
を探ると、重太郎に
与
(
や
)
ろうと思って
折角
(
せっかく
)
持って来た
燐寸
(
まっち
)
は、
何時
(
いつ
)
の間にか
振落
(
ふりおと
)
して
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まず言う「汝生まれし日より
以来
(
このかた
)
朝
(
あした
)
に向いて命を下せし事ありや、また
黎明
(
よあけ
)
にその所を知らしめこれをして地の
縁
(
ふち
)
を
取
(
とら
)
えて悪き者を地の上より
振落
(
ふりおと
)
さしめたりしや」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
泣出したもんだから、
横抱
(
よこだき
)
にして飛んで帰ったがね。私は何だか顔はあかし、
天狗
(
てんぐ
)
にさらわれて行ったような気がした。袂に入れた桃の実は途中で
振落
(
ふりおと
)
して一つもない。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それが
氣懸
(
きがゝ
)
りゆゑ、
俺
(
おれ
)
ゃもう
決
(
けっ
)
して
此
(
この
)
暗
(
やみ
)
の
館
(
やかた
)
を
離
(
はな
)
れぬ。
卿
(
そなた
)
の
侍女
(
こしもと
)
の
蛆共
(
うじども
)
と一しょに
俺
(
おれ
)
ゃ
永久
(
いつまで
)
も
此處
(
こゝ
)
にゐよう。おゝ、
今
(
いま
)
こゝで
永劫安處
(
えいがふあんじょ
)
の
法
(
はふ
)
を
定
(
さだ
)
め、
憂世
(
うきよ
)
に
饜
(
あ
)
き
果
(
は
)
てた
此
(
この
)
肉體
(
からだ
)
から
薄運
(
ふしあはせ
)
の
軛
(
くびき
)
を
振落
(
ふりおと
)
さう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“振”で始まる語句
振
振舞
振返
振袖
振向
振顧
振分
振廻
振子
振翳