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担架
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たんか
ふりがな文庫
“
担架
(
たんか
)” の例文
六人の男の銃で
担架
(
たんか
)
を作り、それに死体をのせ、皆脱帽して荘厳な徐行で、居酒屋の下の広間の大きなテーブルの上に運んでいった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「わたくしのいる病棟のいちばん奥の病室へ、た、たった今、与倉中佐どのが、
担架
(
たんか
)
で運ばれて来ました。重……重傷だそうです」
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大宮山院長がかけつけて、博士を
担架
(
たんか
)
でしずかに病室へ移すよう命じた。そして当分のうち
絶対
(
ぜったい
)
に
面会謝絶
(
めんかいしゃぜつ
)
を申しわたした。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あけられた戸口からはいって来たのは、
担架
(
たんか
)
を
担
(
にな
)
った男達で、解剖台の側まで行くと、つつましくそれを床へ
下
(
おろ
)
した。と、老人が合図をした。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
櫃をば
担架
(
たんか
)
に乗せて、それを夫人に命ぜられたグローチゥスの友人ダビット・ダヅレールの宅へ送り届けたのである。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
▼ もっと見る
するとどこからか河童が二匹、
担架
(
たんか
)
を持って歩いてきました。僕はこの担架にのせられたまま、大勢の河童の群がった中を静かに何町か進んでゆきました。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その玄関は入院しがけに、
担架
(
たんか
)
の上からチラリと天井を見ただけで、本当に見まわすのは今が初めてであった。
一足お先に
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
彼等が
担架
(
たんか
)
に乗せるとて血でぬる/\している両脇に手をやると、折れた骨がギク/\鳴った。
土鼠と落盤
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
弘一君は母夫人と志摩子さんが附添って、
担架
(
たんか
)
で鎌倉外科病院へ運ばれた。
何者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ある晩「あの女」と同じくらいな年輩の二階にいる婦人が
担架
(
たんか
)
で下へ運ばれて行った。聞いて見ると、
今日
(
きょう
)
明日
(
あす
)
にも変がありそうな危険なところを、付添の母が
田舎
(
いなか
)
へ連れて帰るのであった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰か、
担架
(
たんか
)
の側へ来て、顔をさしよせた。官兵衛はひとみをうごかした。それはなつかしい家臣の栗山善助であり母里太兵衛であった。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「やんごとないお方でございます。私は現場から、電話をうけとったものです。おお、御病人の
担架
(
たんか
)
が見えました」
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
担架
(
たんか
)
のうえに横たわっている怪我人をじっと見ていたが、小次郎は決して、それへ向って嘲笑らしいものは
泛
(
うか
)
べてはいなかった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
救護隊は一彦を
担架
(
たんか
)
にのせ、山をくだることになりました。一彦は命を助けてくれた炭やき爺さん
木口公平
(
きぐちこうへい
)
にあって、お礼をいってそこを出立しました。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
井桁
(
いげた
)
に結んだ丸太
担架
(
たんか
)
に五体をくくしつけられた武行者の体は、かつて彼自身が
景陽岡
(
けいようこう
)
でしとめた大虎そッくりな恰好にされ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこで婦人の屍体はすぐ真白な
担架
(
たんか
)
の上に移され、鋪道の
傍
(
かたわら
)
に待っていた寝台自動車にのせて、送りだされた。物見高い群衆は、追い払えど、なかなか減る様子もない。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その後を、
担架
(
たんか
)
にのせられた弁蔵爺やが、静かに通って行った。鎮台内の聯隊病院は、今夜から戦時病院に編成されていた。
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きれいに水で洗われた怪物の死骸が、白い
担架
(
たんか
)
の上から、解剖台の上にのせられた。
宇宙戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「そうだ
担架
(
たんか
)
にのせられて、何処かへ
担
(
にな
)
われてゆくのだ。さて、何処へ運んで行ってくれるのか」
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そんならいいんだ。
担架
(
たんか
)
を持ってくるから、そのままにしておいてくれ」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と近侍はすぐ足軽に
担架
(
たんか
)
の仕度を命じた。忠房はその間に、典医から怪我の容態を聞き取った。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
消毒所は、もう毒瓦斯が地面を
匍
(
は
)
ってやって来て、そいつのために中毒して道路の上に倒れる人が一時に沢山出来るわけだが、その人達を
担架
(
たんか
)
に乗せて消毒所に収容し、解毒法を加える役目なんだ
空襲下の日本
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あッ隊長。
担架
(
たんか
)
が二つ、こっちへきますよ」
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おお、
担架
(
たんか
)
、担架」
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“担架”の意味
《名詞》
担架(たんか)
一人で歩行することができない傷病者を搬送するための用具。二本の固い棒に布地などを張り、二人で搬送するもの。
(出典:Wiktionary)
“担架(ストレッチャー)”の解説
ストレッチャー(en: stretcher, ja: 担架)は、自立歩行や車椅子での移動が困難な者に用いられる器具である。
救急車に積載されているストレッチャーにはメインストレッチャー、サブストレッチャー、スクープストレッチャーなどがある。
(出典:Wikipedia)
担
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
架
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“担”で始まる語句
担
担任
担保
担夫
担桶
担荷
担込
担棒
担売
担当