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押被
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おつかぶ
ふりがな文庫
“
押被
(
おつかぶ
)” の例文
夜中頃
(
よなかごろ
)
には
武生
(
たけふ
)
の
町
(
まち
)
を
笠
(
かさ
)
のやうに
押被
(
おつかぶ
)
せた、
御嶽
(
おんたけ
)
といふ
一座
(
いちざ
)
の
峰
(
みね
)
、
根
(
ね
)
こそぎ
一搖
(
ひとゆ
)
れ、
搖
(
ゆ
)
れたかと
思
(
おも
)
ふ
氣勢
(
けはひ
)
がして、
風
(
かぜ
)
さへ
颯
(
さつ
)
と
吹
(
ふ
)
き
添
(
そ
)
つた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
門
(
もん
)
まで
僅
(
わづ
)
か三四
間
(
けん
)
、
左手
(
ゆんで
)
は
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
を
一坪
(
ひとつぼ
)
ばかり
花壇
(
くわだん
)
にして、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
、
夏菊
(
なつぎく
)
など
雜植
(
まぜうゑ
)
の
繁
(
しげ
)
つた
中
(
なか
)
に、
向日葵
(
ひまはり
)
の
花
(
はな
)
は
高
(
たか
)
く
蓮
(
はす
)
の
葉
(
は
)
の
如
(
ごと
)
く
押被
(
おつかぶ
)
さつて、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
星
(
ほし
)
は
隱
(
かく
)
れた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押付
押戴
押遣
押上
押取