をら)” の例文
つれ申さんにすけ十郎郷右衞門の兩人にのみほねをらかくのめ/\と我が宅に居ん事眞に云甲斐かひなしとはいひ何分病には勝難し偖々さて/\何か仕樣しやうは有まいか萬一此事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
連てゆかねばならぬ近くて沼津ぬまづ三島みしまとほくて小田原大磯おほいそなり夫迄は行まいが太儀たいぎながら手前たちせい出してくれ骨はぬすまぬと云に雲助共聞て口々に何親方の事だからかういふ時にでもほねをらずば何時恩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
をらすもおそれ入ば今こそ殘らず白状爲すなりつて此長庵が身は刑罰けいばつなるべけれども魂魄こんぱくは此土にとゞまり己れ等一同に思ひ知らするぞ其中にも忠兵衞は第一の大恩人だいおんじんなりよくも/\八ヶ年以前のことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)