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打毀
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ぶちこわ
ふりがな文庫
“
打毀
(
ぶちこわ
)” の例文
真夜中に泊めてくれと云って時々戸を叩くでがす、さア明けねえと
打毀
(
ぶちこわ
)
すぞなんて
威
(
おど
)
しますからな、其の時にゃア此の鉄砲を一発やるだね
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こんなものを残しておくのはよくないから、いっそ
打毀
(
ぶちこわ
)
して焚いてしまおうと父が言いますと、もともと十五銭で買ったものですから、孝平にも異存はありません。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
職人任せに致しますと、銅像とのウツリが悪くなって、何もかも
打毀
(
ぶちこわ
)
しになる
虞
(
おそれ
)
がありますから……
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ソレに遠慮会釈も
糸瓜
(
へちま
)
も
要
(
い
)
るものか、
颯々
(
さっさ
)
と
打毀
(
ぶちこわ
)
して
遣
(
や
)
れ。
只
(
ただ
)
此処で困るのは、
誰
(
たれ
)
が
之
(
これ
)
を打毀すか、ソレに当惑して居る。
乃公等
(
おれら
)
は自分でその
先棒
(
さきぼう
)
になろうとは思わぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
言葉の
行掛
(
ゆきがゝり
)
から
彼
(
あ
)
アはいうものゝよもやと思った長二が、遠慮もなく清兵衛の丹誠を尽した棚を
打毀
(
ぶちこわ
)
しました。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
また、鳥打帽の男の話によれば、磯貝の紙入れはふところから
掴
(
つか
)
み出して、引裂いて大地へ投げ捨ててありしが、在中の百余円はそのままなり。金時計は石に叩きつけて
打毀
(
ぶちこわ
)
してあり。
慈悲心鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
恒「なに此の野郎、ふざけて居やがる、此の
才槌
(
せえづち
)
で棚を毀したから己が此の野郎の頭を
打毀
(
ぶちこわ
)
してやるんだ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
なに指ぐらい
打切
(
ぶちき
)
られたって、
高
(
たけ
)
え給金を取って命い
継
(
つな
)
ごう、なに指い切ったってはア命には障らねえからって、得心して奉公に来て、つい粗相で皿を
打毀
(
ぶちこわ
)
すと
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又
打毀
(
ぶちこわ
)
して新規に仕直すなどいう仕儀で、誠に
私
(
わたし
)
もじれッたくって、漸くまア此の位出来ましたが、又材木などが
差支
(
さしつか
)
えて…まア
彼方
(
あちら
)
へお出で遊ばせ、
此処
(
こゝ
)
が這入り口で
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わし
)
ア気も違いません、
素
(
もと
)
より
貴方
(
あんた
)
さまに斬られて死ぬ覚悟で、承知して
大事
(
でえじ
)
のお皿を
悉皆
(
みんな
)
打毀
(
ぶちこわ
)
しました、もし旦那さま、私ア
生国
(
もと
)
は
忍
(
おし
)
の
行田
(
ぎょうだ
)
の在で生れた者でありやすが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
助「見事か知らないが、己には気にくわない仏壇だから
打毀
(
ぶちこわ
)
すのだ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それを貴方が守ってるから、此の村ばっかりじゃアない、近郷の者までが貴方の事を何と云う、あゝ東山は偉い
豪士
(
ごうし
)
だが、
家
(
いえ
)
に伝わる
大事
(
でえじ
)
な
宝物
(
たからもの
)
だって、それを
打毀
(
ぶちこわ
)
せば指い切るの足い切るのって
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
毀
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打遣