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手重
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ておも
ふりがな文庫
“
手重
(
ておも
)” の例文
この
遷都
(
せんと
)
は、しかし、
今日
(
こんにち
)
吾人
(
ごじん
)
の
考
(
かんが
)
へるやうな
手重
(
ておも
)
なものでなく、一
屋
(
をく
)
一
代
(
だい
)
の
慣習
(
くわんしふ
)
によつて、
轉轉
(
てん/\
)
近所
(
きんじよ
)
へお
引越
(
ひきこし
)
になつたのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
だから人間の
身体
(
からだ
)
ほど不思議なものはないと思うんだよ。あれほどお医者が
手重
(
ておも
)
くいったものが、今までしゃんしゃんしているんだからね。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今以
(
いまもつ
)
て
向
(
む
)
きも
持
(
も
)
てもしないだらうから、
御婦人方
(
ごふじんがた
)
には
内證
(
ないしよう
)
だが、
實
(
じつ
)
は
脚氣
(
かつけ
)
で。……
然
(
しか
)
も
大分
(
だいぶ
)
手重
(
ておも
)
かつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
可成
(
かな
)
り
手重
(
ておも
)
くて
二月
(
ふたつき
)
ばかり
隔離室
(
かくりしつ
)
に寝ていた後のこと、若い軍医が、『大佐殿のチブスには
症状
(
しょうじょう
)
に特別のところがありましたから、実はお案じ申上げて居りました』
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
廻したから、幸ひ
溺
(
おぼ
)
れ死ぬのは助かつた。それに夜半過ぎからは引潮で、見付けた時は、顏だけでも水の上に出てゐたさうだ。運がよかつたのだな——尤も撲たれた頭の傷は少し
手重
(
ておも
)
だが——
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
彼はやむをえなければ、お延の忠告通り、もう一返父に手紙を出して事情を訴えるよりほかに仕方がないと思った。それには今の病気を、少し
手重
(
ておも
)
に書くのが得策だろうとも考えた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
殊に靴までお隠しなさりますなぞは、ちと
手重
(
ておも
)
過ぎまするで、どうも変でござりまするが、お
年紀頃
(
としごろ
)
、
御容子
(
ごようす
)
は、
先刻
(
さっき
)
申上げましたので、その方に相違ござりませぬか、お綺麗な、品の
可
(
い
)
い、
面長
(
おもなが
)
な。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「まあ、丹波さんはそんなに
手重
(
ておも
)
に仰有いますの?」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭