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手掛
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てがか
ふりがな文庫
“
手掛
(
てがか
)” の例文
然らばフェノロサがこの
穿鑿
(
せんさく
)
に関して最も主要なる
手掛
(
てがか
)
りとなせしものは何ぞや。そは唯画中の人物を見てその
結髪
(
けっぱつ
)
の形状によりしのみ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
先生がかつて恋は罪悪だといった事から照らし合せて見ると、多少それが
手掛
(
てがか
)
りにもなった。しかし先生は現に奥さんを愛していると私に告げた。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何か原因のまだ
捉
(
とら
)
えられぬものが有るのではないか。小さなことのようだが
手掛
(
てがか
)
りはこんなところに
潜
(
ひそ
)
んでいると思う。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
申入れ八方を尋ぬるに彌七の
行方
(
ゆくへ
)
更
(
さら
)
に知れず
神鬮判斷
(
みくじはんだん
)
などゝ心配する中新町よりは
度々
(
たび/\
)
催促
(
さいそく
)
に
預
(
あづか
)
り殊の
外
(
ほか
)
難儀
(
なんぎ
)
なすに
依
(
より
)
又々
(
また/\
)
東堀
(
ひがしぼり
)
へ
行
(
ゆき
)
勘兵衞へ
懸合處
(
かけあふところ
)
未
(
いま
)
だ一
向
(
かう
)
手掛
(
てがか
)
りも無き由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「何か
手掛
(
てがか
)
りはないかと空想しながら」
五階の窓:01 合作の一(発端)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
ともかくもこの植物が東方列島の風土にふさわず、一度も芽を吹き親木を成長せしめ得なかったということが、
埋
(
う
)
もれたる海上の道を探るうえに、
好箇
(
こうこ
)
の
手掛
(
てがか
)
りを供与する。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
手掛
(
てがか
)
りのない鉛筆が少しずつ動くようになるのに勢を得て、かれこれ二三十分したら
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一として人の
害
(
がい
)
に
成
(
なら
)
ぬ氣にても金子の
遣取
(
やりとり
)
致し
商賣
(
あきなひ
)
も
手廣
(
てびろ
)
き事なれば如何なる所に
遺恨
(
ゐこん
)
の
有間敷
(
あるまじき
)
者にも非ず又其外にも
何
(
なん
)
ぞ手掛りは無きと云るゝに平吉ヘイ其
手掛
(
てがか
)
りと申ては
別
(
べつ
)
に御座らねども爰に
少々
(
せう/\
)
心當り是とても右樣の儀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
などという聞きかたがあるという話だが、このレイボンなどが、或いはなんらかの
手掛
(
てがか
)
りではあるまいか。私はなお他の地方の変った事実に、これからも気をつけていたいと思っている。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭