“好箇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこ60.0%
かうこ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは一局部に適当な週期で交互に熱さと寒さを与えるのがいいかもしれない。これは実験生理学者にとって好箇こうこの研究題目となりそうなものである。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ともかくもこの植物が東方列島の風土にふさわず、一度も芽を吹き親木を成長せしめ得なかったということが、もれたる海上の道を探るうえに、好箇こうこ手掛てがかりを供与する。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
だ/\」といふそこに一しゆ意味いみふくんだ一てゝわかれるのである。ことには村落むら若者わかものあひだへは寸毫すんがう遠慮ゑんりよ想像さうざうともな陰口かげぐちたくましくせしめる好箇かうこ材料ざいれう提供ていきようしたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
開拓記念に最も好箇かうこな農科大學や、いつも高い煙突の煙りを以つて北地を睥睨へいげいする札幌ビール工場や、製麻會社や、石造りの宏大な拓殖銀行や、青白く日光の反射する區立病院や、停車場、中島遊園
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)