手拭てねげ)” の例文
資本もとでの二りやうぐれえでこんで餓鬼奴等がきめらまでにや四五にんいのちつないでくのにやあけ手拭てねげでもかぶつてるやう放心うつかりした料簡れうけんぢやらんねえかんな」かれぢいさんのあたま
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「おつう、手拭てねげえてねえか、野田のだでも一ばんうめえんだから」卯平うへいはいつたがおつぎのひまどれるので自分じぶん手拭てぬぐひいて勘次かんじまへして、かれさらに一まいをとつて與吉よきちつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ちからおとしちや駄目だめだから、らなんざこんなところぢやねえ、こつちなうでうまかまつたときにや、自分じぶんちやえかねえつてはつたつけが、そんでも自分じぶん手拭てねげはしくええてぎいゝつとしばつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)