“憑(かか)” の例文
大体(だいたい)天狗(てんぐ)の働(はたら)きはそう大(おお)きいものではないらしく、普通(ふつう)は人間(にんげん)に憑(かか)って小手先(こてさ)きの仕事(しごと)をするのが何(なに)より得意(とくい)だと申(もう)すことでございます。
計略が露顕(ろけん)したのは、あなたのせゐぢやありませんよ。あなたは私と約束した通り、アグニの神の憑(かか)つた真似を
アグニの神 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかしてこの七尾の泣女の作法は、明治以前まで殆ど全国的に行われた。死者の霊を巫女に憑(かか)らせて苦患(くげん)を語らしめたものと共通しているが、その詮索を始めると柵外に出るので差控える。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
必ずしも平均した出来栄でない。或(ある)部分には霊媒の個性の匂いがついて居る。或(あ)る部分は憑(かか)り方が不完全であった為めに、誤謬(ごびゅう)が混入して居る。或(あ)る部分には霊媒自身の意見が加味されている。
計略が露顕したのは、あなたのせいじゃありませんよ。あなたは私と約束した通り、アグニの神の憑(かか)った真似(まね)を
アグニの神 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ここで非命(ひめい)に斃(たお)れた、かの実朝公(さねともこう)なども、今(いま)はこの樹(き)に憑(かか)って、守護(しゅご)に当(あた)って居(お)られる……。イヤ丁度(ちょうど)良(よ)い機会(おり)じゃ。そなたも一応(おう)それ等(ら)の方々(かたがた)にお目(め)にかかるがよいであろう。