“乗憑”の読み方と例文
読み方割合
のりうつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あやしき神の御声おんこえじゃ、のりつけほうほう。(と言うままに、真先まっさきに、梟に乗憑のりうつられて、目の色あやしく、身ぶるいし、羽搏はばたきす。)
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
猫が乗憑のりうつったのかどうしたのか不思議なこともあるもんですね。それからおまきの家をあらためて見ますと、縁の下から腐った魚の骨がたくさん出ました。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お蔦 ねえ、貴方、私やっぱり、亡くなった親のなさけが貴方に乗憑のりうつったんだろうとそう思いますわ。
湯島の境内 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)