“のりうつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗憑40.0%
乘移13.3%
乗移13.3%
13.3%
憑移13.3%
乘遷6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猫が乗憑のりうつったのかどうしたのか不思議なこともあるもんですね。それからおまきの家をあらためて見ますと、縁の下から腐った魚の骨がたくさん出ました。
半七捕物帳:12 猫騒動 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
端舟てんまのせて天神丸へぞ乘移のりうつしけりさて杢右衞門もくゑもんは十八人の水主かこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そしてこの声を聞き此さまを見る僕には実に怨霊の気が乗移のりうつるのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
矢庭に立ちあがると、悪魔がのりうつったようにキラキラと眼を光らせながら僧院クロアートルの廻廊へ走りこみ、沈黙の行をしている謹厳な修道士をつかまえ、裾から火がついたように夢中になっておしゃべりをする。
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
『あれ、天狗様てんぐさま憑移のりうつらしやつた。』
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蹴殺けころし給ふべしと呪咀しゆそしけるに七日目の明方あけがた十歳ばかりの童子わらべかみ乘遷のりうつり給ひこゑあららげ我が本覺ほんがく眞如しんによの都を出で和光わくわう同塵どうぢんあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)