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乗憑
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のりうつ
ふりがな文庫
“
乗憑
(
のりうつ
)” の例文
あやしき神の
御声
(
おんこえ
)
じゃ、のりつけほうほう。(と言うままに、
真先
(
まっさき
)
に、梟に
乗憑
(
のりうつ
)
られて、目の色あやしく、身ぶるいし、
羽搏
(
はばたき
)
す。)
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猫が
乗憑
(
のりうつ
)
ったのかどうしたのか不思議なこともあるもんですね。それからおまきの家をあらためて見ますと、縁の下から腐った魚の骨がたくさん出ました。
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お蔦 ねえ、貴方、私やっぱり、亡くなった親の
情
(
なさけ
)
が貴方に
乗憑
(
のりうつ
)
ったんだろうとそう思いますわ。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鶏の
料簡
(
りょうけん
)
は誰にも判りませんから思い思いに判断するのほかはありませんが、恐らく死んだ亭主の魂が鶏に
乗憑
(
のりうつ
)
ったのでしょうと、お六は恐ろしそうに云っていました。
半七捕物帳:51 大森の鶏
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
平家のたましいが
乗憑
(
のりうつ
)
っているからは、どのようなおそろしい祟りがあろうも知れぬぞ。
平家蟹
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その時わたくしに魔がさしたのか、獣のたましいが
乗憑
(
のりうつ
)
ったのか、自分でも夢のように雨戸をあけて、ふらふらと表へ出ました。(立ちあがる。)どこかで狼の声がつづけて聞えます。
人狼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一人
(
ひとり
)
ならず、七人までも喰い殺しました。わたくしには獣のたましいが
乗憑
(
のりうつ
)
っているのでござります。こうして女の姿はして居りますが、わたくしの心は怖ろしい狼になって仕舞ったのでござります。
人狼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
死んだ猫の魂がおまきさんに
乗憑
(
のりうつ
)
ったんでしょうかしら。
半七捕物帳:12 猫騒動
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
憑
漢検1級
部首:⼼
16画
“乗”で始まる語句
乗
乗合
乗出
乗客
乗込
乗掛
乗馬
乗越
乗合自動車
乗組