“取憑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりつ81.0%
とりつか9.5%
とッつ9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間でも狼の噂を聞くと、わたしは身の毛が悚立よだつような……。(身をふるわせる。)わたしは狼に取憑とりつかれたのかも知れない。
人狼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「なるほど、そうでしたね……いや、僕は今までなんだか原子爆弾の幽霊だけに取憑とりつかれていたようだぞ、はて、これはどうしたことだ」
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
(やあ、はい、びさっしゃる事は何にもねえだがね、そこに久しく立っているとぎゃくを煩らうだあかンな、取憑とッつかれるでな。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)