取憑とッつ)” の例文
(やあ、はい、びさっしゃる事は何にもねえだがね、そこに久しく立っているとぎゃくを煩らうだあかンな、取憑とッつかれるでな。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
取憑とッついた男どもが、眉間尺みけんじゃくのように噛合かみあったまま、出まいとして、の下をくぐって転げる、其奴そいつを追っ懸け追っ懸け、お綾がさすると、腕へすべって、舞戻って、鳩尾みずおちをビクリと下って
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)