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につく
殺せしや
餘りと言へば恩知らず
憎き
仕方なりサア
尋常に
白状されよと云ひければ段右衞門
輾々と
打笑ひ
汝ぢ女の
分際として何を
知べきや三五郎を
以て大津屋方へ
無心に參り候所より段右衞門も又
夫三五郎は
渠が
舊惡を存じ候故後日に
露顯ん事を恐れ殺し候儀と思はれ候
然ば甚だ
憎き
仕方なりと重四郎の段右衞門が惡事を
粂之進は見てハツと思へども
態と何氣なく
那の者は
拙者方にて
取迯致候者と
云乍ら七
助に
向ひ
偖は其方
梅と
密通致し
我が
金子を
奪ひ
迯亡させつるか
憎き
奴今茲に於て
何事をか
云詞を