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悲慘
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みじめ
ふりがな文庫
“
悲慘
(
みじめ
)” の例文
新字:
悲惨
彼
(
かれ
)
の
悲慘
(
みじめ
)
な
狹
(
せま
)
い
小屋
(
こや
)
には
藥鑵
(
やくわん
)
と
茶碗
(
ちやわん
)
とそれから
火事
(
くわじ
)
の
夕方
(
ゆふがた
)
に
隣
(
となり
)
の
主人
(
しゆじん
)
がよこした
新
(
あたら
)
しい
手桶
(
てをけ
)
とのみで、
夜
(
よる
)
の
身
(
み
)
を
横
(
よこた
)
へるのに一
枚
(
まい
)
の
蒲團
(
ふとん
)
もなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
可愛い
兒供
(
こども
)
の生れた時、この兒も或は年を
老
(
と
)
つてから
悲慘
(
みじめ
)
な
死樣
(
しにざま
)
をしないとも限らないから、いつそ今斯うスヤ/\と眠つてる
間
(
うち
)
に殺した方が
可
(
いゝ
)
かも知れぬ、などと考へるのは
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
卯平
(
うへい
)
は
悲慘
(
みじめ
)
な
燒小屋
(
やけごや
)
を
思
(
おも
)
ふと、
自分
(
じぶん
)
が
與吉
(
よきち
)
と
共
(
とも
)
に
失錯
(
しくじ
)
つたことが
自分
(
じぶん
)
を
苦
(
くるし
)
めて
酷
(
ひど
)
く
辛
(
つら
)
かつた。
彼
(
かれ
)
は
俄
(
にはか
)
に
目
(
め
)
を
蹙
(
しか
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
悲慘
(
みじめ
)
な
自分
(
じぶん
)
を
自分
(
じぶん
)
が
苛
(
いぢ
)
めてやるやうな
心持
(
こゝろもち
)
を一
方
(
ぱう
)
には
有
(
も
)
つた。一
方
(
ぱう
)
には
又
(
また
)
無智
(
むち
)
な
彼等
(
かれら
)
の
伴侶
(
なかま
)
が
能
(
よ
)
くするやうに
彼
(
かれ
)
は
持病
(
ぢびやう
)
の
平癒
(
へいゆ
)
を
佛
(
ほとけ
)
に
祈
(
いの
)
つたのでもあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
慘
部首:⼼
14画
“悲慘”で始まる語句
悲慘事