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御霊
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ごりょう
ふりがな文庫
“
御霊
(
ごりょう
)” の例文
旧字:
御靈
十年ほど前に
御霊
(
ごりょう
)
の文楽座を覗いた時には何の興味も
湧
(
わ
)
かなかった要は、ただその折にひどく退屈した記憶ばかりが残っていたので
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私と先輩の同窓生で
久留米
(
くるめ
)
の
松下元芳
(
まつしたげんぽう
)
と云う医者と二人
連
(
づれ
)
で、
御霊
(
ごりょう
)
と云う
宮地
(
みやち
)
に行て
夜見世
(
よみせ
)
の植木を
冷
(
ひや
)
かしてる中に、植木屋が
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
神職 や、この
邪
(
よこしま
)
を、この
汚
(
けがれ
)
を、おとりいれにあい成りまするか。その
御霊
(
ごりょう
)
、
御魂
(
みたま
)
、御神体は、いかなる、いずれより、
天降
(
あまくだ
)
らせます。……
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
七夕祭りの内容を
小別
(
こわ
)
けしてみると、鎮花祭の後すぐに続く
卯月
(
うづき
)
八日の花祭り、五月に入っての端午の
節供
(
せっく
)
や田植えから、
御霊
(
ごりょう
)
・祇園の両祭会・夏神楽までも籠めて
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
あるいは
御霊
(
ごりょう
)
といったというのは、志多羅神のはやった時に、あるいはこれを小藺笠神といい、あるいはこれを八面神などといったのと同様に、各自勝手な名称を呼んだもので
オシラ神に関する二三の臆説
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
▼ もっと見る
その日の焼亡はまことに前代未聞の
沙汰
(
さた
)
で、
下
(
しも
)
は二条より
上
(
かみ
)
は
御霊
(
ごりょう
)
の
辻
(
つじ
)
まで、西は
大舎人
(
おおとねり
)
より東は室町小路を
界
(
さかい
)
におおよそ百町あまり、
公家
(
くげ
)
武家の
邸
(
やしき
)
をはじめ合せて三万余宇が
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
夏の
御霊
(
ごりょう
)
は海から上って来て、初秋に送られて再び海へ還って行くものと信ぜられていたのである。そうして人間の常に働こうとする者を、睡たくするのも彼がわざと、考えられていたのである。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
チボと呼ばれる私が一度
大
(
おおい
)
に恐れたことは、
是
(
こ
)
れも
御霊
(
ごりょう
)
の近処で
上方
(
かみがた
)
に行われる
砂持
(
すなもち
)
と云う祭礼のような事があって
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その日の焼亡はまことに前代未聞の
沙汰
(
さた
)
で、
下
(
しも
)
は二条より
上
(
かみ
)
は
御霊
(
ごりょう
)
の
辻
(
つじ
)
まで、西は
大舎人
(
おおとねり
)
より東は室町小路を
界
(
さかい
)
におほよそ百町あまり、
公家
(
くげ
)
武家の
邸
(
やしき
)
をはじめ合せて三万余宇が
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
奥州の
只野
(
ただの
)
村は、鎌倉権五郎景政が、
後三年
(
ごさんねん
)
の
役
(
えき
)
の手柄によって、拝領した領地であったといって、村の
御霊
(
ごりょう
)
神社には景政を祀り、その子孫だと称する多田野家が、後々までも住んでおりましたが
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
料理茶屋の物を盗む前に
云
(
い
)
う通り
御霊
(
ごりょう
)
の植木
見世
(
みせ
)
で万引と疑われたが、疑われる
筈
(
はず
)
だ、緒方の書生は本当に万引をして居たその万引と云うは、
呉服店
(
ごふくや
)
で
反物
(
たんもの
)
なんど云う念の
入
(
いっ
)
た事ではない
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“御霊”の意味
《名詞》
霊魂に対する尊敬語。
特に大きな祟りをなす霊魂に対する語。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“御霊”で始まる語句
御霊屋
御霊廟
御霊代
御霊会
御霊林
御霊様
御霊現
御霊社
御霊迎
御霊遷