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御大家
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ごたいけ
ふりがな文庫
“
御大家
(
ごたいけ
)” の例文
地主が多くは酒屋となり、
御大家
(
ごたいけ
)
が
居酒
(
いざけ
)
を飲みに来るはした人足を歓迎するなどは、実に珍しい国柄と謂ってもよかった。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『
御大家
(
ごたいけ
)
のお孃樣……だか、奧樣だか、……
阿母
(
おつか
)
さん……だか知らないが、お
駕籠
(
かご
)
にでも召さないとお疲れになるんだね。』と、小池は
冷
(
ひやゝ
)
かに笑つた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
若旦那の甲子太郎様は、
御大家
(
ごたいけ
)
の坊っちゃんらしい、
我儘
(
わがまま
)
な方で、ずいぶん道楽もしましたが、人などを殺すような、そんな悪い方じゃございません。
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
具足町で名高けえものは、
清正公
(
せいしょうこう
)
様と和泉屋だという位に、江戸中に知れ渡っている
御大家
(
ごたいけ
)
だが、失礼ながら随分不取締りだと見えますね。ねえ、そうでしょう。
半七捕物帳:03 勘平の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
幔幕
(
まんまく
)
を
張
(
は
)
りめぐらした、どこぞの
御大家
(
ごたいけ
)
の
中
(
なか
)
へ、
迷
(
まよ
)
い
込
(
こ
)
んだあたし
達
(
たち
)
は、それお
前
(
まえ
)
も
覚
(
おぼ
)
えてであろ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「この頃緑町では、
御大家
(
ごたいけ
)
のお嬢様がお砂糖屋をお
始
(
はじめ
)
になって、
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
御繁昌だと申すことでございます。時節柄結構なお思い
立
(
たち
)
で、
誰
(
たれ
)
もそうありたい事と存じます」
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
お嬢様は
御大家
(
ごたいけ
)
の
婿取
(
むこと
)
り前の
独
(
ひと
)
り娘、
私
(
わしゃ
)
ア
賤
(
いや
)
しい身の上、たとえ
猥
(
いや
)
らしい事はないといっても、
男女
(
なんにょ
)
七歳にして席を同じゅうせず、今
差向
(
さしむか
)
いで話をして
居
(
い
)
れば、世間で
可笑
(
おか
)
しく思います
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「わしが、和歌山の御城下のさる
御大家
(
ごたいけ
)
に御奉公している時分のこと……」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
水の流れと人の
行末
(
ゆくすえ
)
とは申しますが、あれ程な
御大家
(
ごたいけ
)
が
其様
(
そんな
)
にお成りなさろうとは思わなかった、お
父様
(
とっさま
)
は七年
前
(
あと
)
国を出て、へいどうも、何しろお
母
(
っか
)
さんにお目にかゝり、
委
(
くわ
)
しいお話も
伺
(
うかゞ
)
いますが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“御大”で始まる語句
御大
御大将
御大切
御大身
御大喪
御大事
御大人
御大層
御大病
御大典