トップ
>
御出
>
おで
ふりがな文庫
“
御出
(
おで
)” の例文
『一寸伺ひますが、』と紳士は至極丁寧な調子で、『瀬川さんの御宿は
是方様
(
こちらさま
)
でせうか——小学校へ
御出
(
おで
)
なさる瀬川さんの御宿は。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「それはあなたの方がよく分っていらっしゃるはずですがね。私はただ
最
(
もう
)
少し先まで
御出
(
おで
)
なさい、そのほうが御為だからと申し上げるまでです」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
現
(
げん
)
に
只
(
ただ
)
今
(
いま
)
も
命様
(
みことさま
)
には
何
(
なに
)
かの
御用
(
ごよう
)
を
帯
(
お
)
びて
御出
(
おで
)
ましになられ、
乙姫様
(
おとひめさま
)
は、ひとりさびしくお
不在
(
るす
)
を
預
(
あず
)
かって
居
(
お
)
られます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
見廻しながら私しの年は
慥
(
たし
)
か廿二歳ばかりにて
妻
(
つま
)
は御座りましたが私しを
嫌
(
きら
)
ひ
此間
(
このあひだ
)
御出
(
おで
)
やりましたと
自他
(
じた
)
も分らぬ事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ふいと
立
(
た
)
つて
家
(
うち
)
をば
御出
(
おで
)
あそばさるゝ、
行先
(
ゆくさき
)
は
何
(
いづ
)
れも
御神燈
(
ごじんとう
)
の
下
(
した
)
をくゞるか、
待合
(
まちあひ
)
の
小座敷
(
こざしき
)
、それをば
口惜
(
くちを
)
しがつて
私
(
わたし
)
は
恨
(
うら
)
みぬきましたけれど
眞
(
しん
)
の
處
(
ところ
)
を
言
(
い
)
へば、
私
(
わたし
)
の
御機嫌
(
ごきげん
)
の
取
(
と
)
りやうが
惡
(
わる
)
くて
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「進もうかよそうかと思って迷っていらっしゃるが、これは御損ですよ。先へ
御出
(
おで
)
になった方が、たとい一時は思わしくないようでも、
末始終
(
すえしじゅう
)
御為
(
おため
)
ですから」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうです、
御厭
(
おいや
)
でなきゃ、鉄道の方へでも
御出
(
おで
)
なすっちゃ。何なら話して見ましょうか」
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
昨夕
(
ゆうべ
)
御出
(
おで
)
になったのが悪かったですかね」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“御出”で始まる語句
御出入
御出世
御出生
御出掛
御出立
御出家
御出役
御出帆
御出發
御出府