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引下
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ひきさが
ふりがな文庫
“
引下
(
ひきさが
)” の例文
折角花道から、苦労しながら
仁木
(
にき
)
弾正
(
だんじょう
)
がせり上って見ても、毎日毎日大根
引下
(
ひきさが
)
れ、と叫ばれて見ては、あまりいい気はしないだろう。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
老教師はその紙包を戴いて
何麽
(
どんな
)
事があつても、馬左也氏の名前
丈
(
だけ
)
は忘れまいと
胡麻白
(
ごましろ
)
の頭を幾度か下げて
引下
(
ひきさが
)
つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彫物の名手六郷左京は、自分の御長屋に
引下
(
ひきさが
)
って待っていると、間もなく木曾から取寄せたという、檜の良材を三本、人足が十人あまりで担ぎ込みました。
奇談クラブ〔戦後版〕:02 左京の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「はい。」と
言
(
い
)
つて
引下
(
ひきさが
)
つたが
分
(
わか
)
らない。
女房
(
かみさん
)
に、「
一寸
(
ちよつと
)
鍋下
(
なべした
)
を
持
(
もつ
)
て
來
(
こ
)
い、と
言
(
い
)
つたが
何
(
なん
)
だらう。」と。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
五八「
己
(
おら
)
ア人殺し/\と云うから、
怖
(
おっ
)
かなくって
堪
(
たま
)
りやしねえから、
此処
(
こゝ
)
に
引下
(
ひきさが
)
って居りやすのだ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
良人
(
やど
)
と
儂
(
わたし
)
は
歳
(
とし
)
の十
幾
(
いく
)
つも違ふのですもの、永く役に立つやうにして置かねばと何でも無しの
挨拶
(
あいさつ
)
に、
流石
(
さすが
)
おせつかいの
老婢
(
ばあや
)
もそれはそれはで
引下
(
ひきさが
)
つたさうだ
此処迄
(
こゝまで
)
来れば
憾
(
うら
)
みは無い。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
平岡氏は
何
(
ど
)
うといふ見当もつけないで、大ざつぱに言つて
退
(
の
)
けた。骨董屋はそれを聞くと、急に冷たい顔をして、
煙草入
(
たばこいれ
)
を腰にさして、てんでに
引下
(
ひきさが
)
つて往つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出