庭石にはいし)” の例文
広々ひろ/″\したかまへの外には大きな庭石にはいし据並すゑならべた植木屋うゑきやもあれば、いかにも田舎ゐなからしい茅葺かやぶき人家じんかのまばらに立ちつゞいてゐるところもある。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
首筋くびすぢうすかつたとなほぞいひける、單衣ひとへ水色友仙みづいろゆうぜんすゞしげに、白茶金しらちやきんらんの丸帶まるおびすこはゞせまいをむすばせて、庭石にはいし下駄げだなほすまでときうつりぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
偖は人にてもきられて居たるやと見ればには飛石とびいしにも草履ざうりにて血を踏付ふみつけたる跡ありけるによつて草履を返し見れば血の付て居ざるにそさて不思議ふしぎなることなりとて血をあらおとさんと夫婦水をくみきて庭石にはいし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
庭石にはいし
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
庭石にはいしうへつたふていそあしたりぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つち庭石にはいし周旋しゆうせん
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)