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屡〻
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しば/\
ふりがな文庫
“
屡〻
(
しば/\
)” の例文
神の現前
若
(
も
)
しくは内住若しくは自我の高挙、光耀等の意識につきては、事に触れ境に接して、予がこれまで
屡〻
(
しば/\
)
躬
(
みづか
)
ら経たる所なりしが
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
その名を
斥
(
さ
)
さんは
憚
(
はゞかり
)
あれど、同郷人の中に事を好む人ありて、余が
屡〻
(
しば/\
)
芝居に出入して、女優と交るといふことを、官長の
許
(
もと
)
に報じつ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
畢竟只「自分の気のまぎらし方の区別」に過ぎなくはないか。そんな気が近頃の彼には
屡〻
(
しば/\
)
真面目に起るのであつた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
高輪の私の宅に私が放火した事もなく土方に
放
(
つ
)
けさせた事もありませぬ。何処から火が出たかも存じませぬ。私は
屡〻
(
しば/\
)
火事に遭いましたけれども
嘗
(
かつ
)
て放火はいたしませぬ。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
而して母氏も亦女紅の隙を以て其愛児を教育せり。後来の大儒は
屡〻
(
しば/\
)
温習を
懈
(
おこた
)
り屡〻睡れり。
頼襄を論ず
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
▼ もっと見る
幸
(
さいはひ
)
なるかな、
妾
(
せふ
)
の
姙娠中
(
にんしんちゆう
)
屡〻
(
しば/\
)
診察を頼みし医師は
重井
(
おもゐ
)
と同郷の人にして、
日頃
(
ひごろ
)
重井
(
おもゐ
)
の名声を敬慕し、彼と
交誼
(
こうぎ
)
を結ばん事を望み居たれば、
此人
(
このひと
)
によりて双方の秘密を保たんとて
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
横笛愈〻
心
(
こゝろ
)
惑
(
まど
)
ひて、人の哀れを
二重
(
ふたへ
)
に包みながら、浮世の義理の
柵
(
しがらみ
)
に
何方
(
いづかた
)
へも一言の
應
(
いら
)
へだにせず、無情と見ん人の恨みを思ひやれば、身の
心苦
(
こゝろぐる
)
しきも數ならず、夜半の夢
屡〻
(
しば/\
)
駭きて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
彼
(
かれ
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
讀書
(
どくしよ
)
を
好
(
この
)
んで、
屡〻
(
しば/\
)
倶樂部
(
くらぶ
)
に
行
(
い
)
つては、
神經的
(
しんけいてき
)
に
髭
(
ひげ
)
を
捻
(
ひね
)
りながら、
雜誌
(
ざつし
)
や
書物
(
しよもつ
)
を
手當次第
(
てあたりしだい
)
に
剥
(
は
)
いでゐる、
讀
(
よ
)
んでゐるのではなく
咀
(
か
)
み
間合
(
まにあ
)
はぬので
鵜呑
(
うのみ
)
にしてゐると
云
(
い
)
ふやうな
鹽梅
(
あんばい
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
予は予が見神の実験の、或は無根拠なる迷信ならざるかを疑ひて、この事ありし後、
屡〻
(
しば/\
)
之れを理性の法庭に訴へて、其の厳正不仮借なる批評を求めたり。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
君が痛酷なる論文を「文学界」に掲げて余を
駁撃
(
ばくげき
)
したるより数日を隔てゝ君は予が家の薯汁飯を喫せり。余が君に遇ふや
屡〻
(
しば/\
)
論駁の鋒を向けぬ。君は
毫
(
がう
)
も之れに
逆
(
さから
)
ふことなかりし也。
北村透谷君
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
屡
漢検準1級
部首:⼫
12画
〻
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