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大籠
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おほかご
ふりがな文庫
“
大籠
(
おほかご
)” の例文
熾
(
さかん
)
な
火
(
ひ
)
の
柱
(
はしら
)
が
近
(
ちか
)
く
目
(
め
)
を
掩
(
おほ
)
うて
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
直
(
すぐ
)
に
激
(
はげ
)
しい
熱度
(
ねつど
)
を
顏
(
かほ
)
一
杯
(
ぱい
)
に
感
(
かん
)
じた。
火
(
ひ
)
はどうした
機會
(
はずみ
)
か
横
(
よこ
)
に
轉
(
ころ
)
がした
大籠
(
おほかご
)
の
落葉
(
おちば
)
に
移
(
うつ
)
つて
居
(
ゐ
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
面白きは竹田が
茸
(
たけ
)
の
画
(
ゑ
)
を作りし時、頼みし男
仏頂面
(
ぶつちやうづら
)
をなしたるに、竹田「わが苦心を見給へ」とて、水に
浸
(
ひた
)
せし
椎茸
(
しひたけ
)
を
大籠
(
おほかご
)
に一杯見せたれば、その男感歎してやみしと云ふ逸話なり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼
(
かれ
)
はそれから
大籠
(
おほかご
)
の
落葉
(
おちば
)
を
攫
(
つか
)
み
出
(
だ
)
して
茶釜
(
ちやがま
)
の
下
(
した
)
に
突込
(
つゝこ
)
んだ。
與吉
(
よきち
)
も
側
(
そば
)
から
小
(
ちひ
)
さな
手
(
て
)
で
攫
(
つか
)
んで
投
(
な
)
げた。
卯平
(
うへい
)
の
足
(
あし
)
もとには
灰
(
はひ
)
を
掩
(
おほ
)
うて
落葉
(
おちば
)
が
散亂
(
さんらん
)
した。
落葉
(
おちば
)
は
卯平
(
うへい
)
の
衣物
(
きもの
)
にも
止
(
とま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
は
横
(
よこ
)
に
轉
(
ころ
)
がした
大籠
(
おほかご
)
からかさ/\と
掻
(
か
)
き
出
(
だ
)
しては
燃
(
も
)
え
易
(
やす
)
い
落葉
(
おちば
)
を
間斷
(
かんだん
)
なく
足
(
た
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“大籠”で始まる語句
大籠山