壯丁わかもの)” の例文
新字:壮丁
毎日まいにちあさから尻切襦袢しりきりじゆばん一つで熱湯ねつたうをけみぎかたさゝへてはある威勢ゐせい壯丁わかものあひだまじつてうたこゑきいたのに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
口際に引きひたる壯丁わかものはやうやくにして馬のはやるを制したり。號砲は再び鳴りぬ。こはらちにしたる索を落す合圖なり。馬は旋風つむじかぜの如くはしりて、我前を過ぎぬ。
野田のだ郷里きやうりからは比較的ひかくてきちかいので醤油藏しやうゆぐら段々だん/\發達はつたつしてくにれてやとはれて壯丁わかものえてた。郷里きやうりでは傭人やとひにん給料きふれう暴騰ばうとうしてほどどの村落むらからも壯丁わかものつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)