-
トップ
>
-
品々
>
-
しな/″\
撰び結納持參なす可き所ろ思ひ
立日が
吉日と主人も申し候へば
差附がましく候へど今日
品々持參したれば何卒お
受取下されと水引掛し
目録書を
およそ
半年あまり縮の事に
辛苦したるは此初市の
為なれば、
縮売はさら也、こゝに
群るもの人の
濤をうたせ、
足々を
踏れ、
肩々を
磨る。
万の
品々もこゝに
店をかまへ物を
売る。
それらの
時代に
出來た
品々を
悉くこの
博物館に
竝べることはとうてい
出來ません。
盜み取清三郎は
其隣の金屋利兵衞方へ入りて彼の
腰元竹を
切殺し娘の
手道具を
奪ひ取り來りしが忠八にも是を話し我も
只歸るは
殘念ゆゑ是程の
働きをせしと取たる
品々を
能こそ心掛給ひしと
甚く
賞美なし外々にて才覺致候はんと申ければ隱居は暫く考へ
脊負葛籠一ツ取出し中より
猩々緋虎の
皮古渡りの
錦金襴八
反掛茶入又は
秋廣の短刀五
本骨の
扇の三
處拵への
香箱に
名香品々其外金銀の小道具を