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名妓
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めいぎ
ふりがな文庫
“
名妓
(
めいぎ
)” の例文
ぽん太はそのころ天下の
名妓
(
めいぎ
)
として名が高く、それから鹿島屋清兵衛さんに引かされるということで
切
(
しき
)
りに
噂
(
うわさ
)
に上った頃の話である。
三筋町界隈
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
数年前に吉州という評判の
名妓
(
めいぎ
)
を
請出
(
うけだ
)
し、ふっと姿をかくした
利左衛門
(
りざえもん
)
、それが、まさか、と思えども見れば見るほど、よく似ている。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
その母は、お
才
(
さい
)
といって、やはり根は
廓者
(
さともの
)
であったけれど、いわゆる
仲之町
(
なかのちょう
)
の江戸前芸者で、
名妓
(
めいぎ
)
といわれた
女
(
ひと
)
であったそうな。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかも著者なかま、私の友だち、境辻三によって話された、この年ごろの女というのは、
祇園
(
ぎおん
)
の
名妓
(
めいぎ
)
だそうである。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敷居際で靜かに挨拶したのは、最早
名妓
(
めいぎ
)
といつた
俤
(
おもかげ
)
はありませんが、如何にも
洗練
(
せいれん
)
された美しい女房振りです。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
蝶太夫師匠は岸沢のたて三味線で、世間からやんやと騒がれている、柳橋きっての
名妓
(
めいぎ
)
をかみさんにしたうえ
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
高級にして近づきがたい
名妓
(
めいぎ
)
よりも、銘酒屋のガラス越しに坐せる美人や女給、バスガアル、人絹、親子
丼
(
どんぶり
)
、一銭のカツレツにさえも心安き親愛を感じる事が出来る。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
踊りや
長唄
(
ながうた
)
を、そのころ愛人の
鹿島
(
かしま
)
と一緒に、本郷の講釈場の路次に
逼塞
(
ひっそく
)
し、辛うじて芸で口を
凌
(
しの
)
いでいた、かつての新橋の
名妓
(
めいぎ
)
ぽん太についてみっちり仕込まれたものだったが
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
花柳界には
止名
(
とめな
)
というものがあって、
名妓
(
めいぎ
)
の名をやたらに後のものに許さない。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
学生時代に、友人に連れられて
祇園
(
ぎおん
)
のお茶屋に行ったときなど、彼はそこに来た二十四五になる美しい
名妓
(
めいぎ
)
から、一目惚れされた。彼女は、彼を追って階下へ降りると、彼の耳にささやいた。
第二の接吻
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
谷本博士と
名妓
(
めいぎ
)
7・13(夕)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
やがてもの言わぬ花にも
厭
(
あ
)
きて、
島原
(
しまばら
)
に繰り込み、京で評判の
名妓
(
めいぎ
)
をきら星の如く大勢ならべて
眺
(
なが
)
め、好色の手下の一人は、うむと
呻
(
うめ
)
いて口に
泡
(
あわ
)
を噴きどうとうしろに倒れてそれお水それお薬
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
浅草のなに太郎とかいう
名妓
(
めいぎ
)
に恋され、その名妓は彼のために身ぬけとかいう冒険を敢えてして結婚し、旅まわりなどにもいっしょに付いてまわったのであるが、現在、彼女は元の土地の浅草で
陽気な客
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“名妓”の意味
《名詞》
著名な芸妓。優れた芸妓。
(出典:Wiktionary)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
妓
漢検準1級
部首:⼥
7画
“名”で始まる語句
名
名残
名代
名告
名前
名誉
名人
名聞
名高
名題