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古臭
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ふるくさ
ふりがな文庫
“
古臭
(
ふるくさ
)” の例文
ですから教室はあの水車
小屋
(
ごや
)
みたいな
古臭
(
ふるくさ
)
い
寒天
(
かんてん
)
のような教室でした。みんなは
胆取
(
きもと
)
りと
巡査
(
じゅんさ
)
にわかれてあばれています。
みじかい木ぺん
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それは京都に共通な暗い陰気な作りの上に、柱や
格子
(
こうし
)
を黒赤く塗って、わざと
古臭
(
ふるくさ
)
く見せた狭い貸家であった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今は、宇宙線と
重力
(
じゅうりょく
)
との関係を研究しているが、今までにも、たくさんの発明がある。その中で、かなり
古臭
(
ふるくさ
)
くなった発明を、方々の国に売って、
莫大
(
ばくだい
)
な金を得ている。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは
京都
(
きやうと
)
に
共通
(
きようつう
)
な
暗
(
くら
)
い
陰氣
(
いんき
)
な
作
(
つく
)
りの
上
(
うへ
)
に、
柱
(
はしら
)
や
格子
(
かうし
)
を
黒赤
(
くろあか
)
く
塗
(
ぬ
)
つて、わざと
古臭
(
ふるくさ
)
く
見
(
み
)
せた
狹
(
せま
)
い
貸家
(
かしや
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
では
極
(
ごく
)
上品な例で説明してやらう。
古臭
(
ふるくさ
)
い
話
(
はなし
)
だが、ある本で
斯
(
こ
)
んな事を読んだ覚えがある。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
彼は久しぶりに下谷の
車坂
(
くるまざか
)
へ出て、あれから東へ
真直
(
まっすぐ
)
に、寺の門だの、
仏師屋
(
ぶっしや
)
だの、
古臭
(
ふるくさ
)
い
生薬屋
(
きぐすりや
)
だの、徳川時代のがらくたを
埃
(
ほこり
)
といっしょに並べた道具屋だのを左右に見ながら
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其内で私は歴史的に読者の過去を
蕩揺
(
とうよう
)
する、草双紙とか、薄暗い倉とか、
古臭
(
ふるくさ
)
い
行灯
(
あんどん
)
とか、または旧幕時代から連綿とつづいている旧家とか、温泉場とかを第一に
挙
(
あ
)
げたいと思います。
木下杢太郎『唐草表紙』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
精神的になって来ると——そうですね、
古臭
(
ふるくさ
)
い例を引くようでありますが、坊さんというものは
肉食妻帯
(
にくじきさいたい
)
をしない主義であります。それを
真宗
(
しんしゅう
)
の方では、ずっと昔から肉を食った、女房を持っている。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「もう
斯
(
こ
)
んな
古臭
(
ふるくさ
)
い
所
(
ところ
)
には
厭
(
あ
)
きた」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“古”で始まる語句
古
古今
古渡
古河
古市
古風
古家
古物
古文書
古代