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効
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しる
引たるが初めにて一兩日
過る
中に
發熱甚だしく次第に
病ひ
重りて更に
醫藥の
効しも無く
重症に
赴きしかば吉兵衞は易き心も
無殊に病ひの
爲に
乳は少しも出ず成りければ妻の
看病を
扨も杉戸屋富右衞門に一人の
悴あり幼少の
節疱瘡にて兩眼を
失ひしかば兩親も大に心を痛め種々
治療に手を
盡せ共更に其
効しも無く依て
田舍座頭にせんも不便なりと種々に心配を
盡したれ共更に
効しなく今は一
命旦夕に
迫り頼みの
綱も切果たる體なれば五左衞門
重き
枕を
上漸々と言葉
短かに手紙を
認め丸龜なる養子半四郎方へ急ぎ飛脚を遣はしたり
偖又半四郎は養父の
安否を