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ききめ
ふりがな文庫
“
効能
(
ききめ
)” の例文
旧字:
效能
『モー
結構
(
けっこう
)
でございます。』
覚
(
おぼ
)
えずそう
言
(
い
)
って
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
こうむ
)
って
了
(
しま
)
いましたが、この
事
(
こと
)
は
大
(
たい
)
へん
私
(
わたくし
)
の
心
(
こころ
)
を
落
(
おち
)
つかせるのに
効能
(
ききめ
)
があったようでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
彼は遠くにいる父の顔を眼の前に思い浮べながら、苦笑して筆を
擱
(
お
)
いた。手紙を書いてやったところでとうてい
効能
(
ききめ
)
はあるまいという気が続いて起った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
湯豆腐屋で名高い高津神社の附近には薬屋が多く、表門筋には「昔も今も
効能
(
ききめ
)
で売れる七福ひえぐすり」
大阪発見
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
あなたの宗教は御主人への御飯仕度に多少とも
効能
(
ききめ
)
がございましたかしら、御主人はあなたが宗教をお信じになつてから、ずつとお
幸福
(
しあはせ
)
でいらつしやいますかしら。それから……
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
しかし射撃を
拒
(
こば
)
んだということが、僕の予想を大いに力づけて呉れる
効能
(
ききめ
)
はあった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
又
捲込
(
まきこ
)
まれざるを得ないのは、半襟二掛ばかりの
効能
(
ききめ
)
じゃ三日と持たない。
直
(
すぐ
)
消えて又元の木阿弥になる。二掛の半襟は惜しくはないが、もう斯うなると、
勢
(
いきおい
)
に乗せられた吾が承知せぬ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
彼はひらり身を躍らせると高く空へ飛び上がったが
隠形
(
おんぎょう
)
の術とでも云うのであろう、足の方から自然に消えた。しかし、相手は妖精である。人間に対しては隠形の術でも彼らには一向
効能
(
ききめ
)
がない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
肉体
(
にくたい
)
のある
者
(
もの
)
には
水
(
みず
)
に
打
(
う
)
たれるのも
或
(
あるい
)
は
結構
(
けっこう
)
でございましょうが、
私
(
わたくし
)
どもにはあまりその
効能
(
ききめ
)
がないようで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其時は
真
(
しん
)
に其積りで
強
(
あなが
)
ち気休めではなかったのだが、
彼此
(
かれこれ
)
取紛
(
とりまぎ
)
れて
不覚
(
つい
)
其儘になっている一方では、五円の金は半襟二掛より
効能
(
ききめ
)
があって、
夫
(
それ
)
以来お糸さんが非常に優待して呉れるが嬉しい。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
しかし何の
効能
(
ききめ
)
もなかった。「駄目でしょうか」という苦しく張りつめた問が、固く結ばれた主人の
唇
(
くちびる
)
を
洩
(
も
)
れた。そうして絶望を
怖
(
おそ
)
れる怪しい光に
充
(
み
)
ちた三人の眼が一度に医者の上に
据
(
す
)
えられた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
無論半襟二掛の
効能
(
ききめ
)
とは
迂濶
(
うかつ
)
の私にも知れた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“効能”の意味
《名詞》
効 能(こうのう)
良い結果をもたらす働き。ききめ。
(出典:Wiktionary)
“効能”の解説
効能(こうのう)は、ある物質の作用によって得られる効果のことである。医薬品のように服用や塗布によってその効果を得るもの、温泉のように入浴や飲泉によって効果を得る場合などがある。医薬品の効き目は効力(こうりょくen: efficacy)または有効性(ゆうこうせい、en: effectiveness)とも言う。
(出典:Wikipedia)
効
常用漢字
小5
部首:⼒
8画
能
常用漢字
小5
部首:⾁
10画
“効能”で始まる語句
効能書