加奈陀カナダ)” の例文
一九二四年度の加奈陀カナダ太平洋会社汽船案内と近着の巴里パリー雑誌ラ・ヴィ・パリジャンヌとが、隣り合わせにきちんと揃えてあり、食堂は
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
滞空時間六十三時間二十五分をもって二十日午前八時、加奈陀カナダヴァンクーバーの飛行場に到着し、征空一万二千キロの新記録を樹立した。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
エスキモーは、だんだん減ってきて、現在では、アラスカと加奈陀カナダの北部、それにグリーンランドとに、わずかに残っている。
北国の春 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
横浜を今夜の十時までに出帆する亜米利加アメリカ加奈陀カナダ智利チリー通いの船の名前をすっかり調べておいでになるではございませぬか。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
波蘭ポーランド和蘭オランダ加奈陀カナダ諾威ノルーウェー、等の国人より成り、毎週一回二時間位の部長会議を開き、各種の問題を打合せまたは討議する。
第二回戦セカンドヒイトは、独逸ドイツ加奈陀カナダ新西蘭ニュウジイランドとぶつかり、これも日本は、第三着で、到頭とうとう、準決勝戦に出る資格を失ったのでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
急いで旅館オテルへ帰ると、二人の英国婦人に二人の加奈陀カナダ青年、二人の子供をれた一人の英国婦人、其れに主婦と
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
隊員たちは、さっきすこし寒くなったから、汽船は、ニューファウンドランド沖を、加奈陀カナダの方へ北航しかかったのだろうぐらいに思っていたのであった。
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
汽車が唐黍とうきびの畑に沿って、加奈陀カナダとの国境を走出した頃には、フリント君も少しずつ、諦め始めて、隅の座席に腰を据えて新刊の『科学的犯罪の実例』を読み出した。
夜汽車 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
ながく支那に居て、彼国あちらの事情によく通じてゐる加奈陀カナダ出身の青年将校が、西部戦線の後方勤務に支那苦力を使つたらといふので、その募集に最近支那へ派遣せられて往つた。
それから加奈陀カナダ、こういう訳である。其処そこに行くと、支那人も、朝鮮人も、馬来マレー人も、印度インド人も、ニーグローも、日本人——傲慢なる大和民族、大国民という先生方とを、少しも区別せぬ。
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
家へ帰ったら、留守るすに来た手紙の中に成瀬なるせのがまじっている。紐育ニュウヨオクは暑いから、加奈陀カナダくと書いてある。それを読んでいると久しぶりで成瀬と一しょにあげ足のとりっくらでもしたくなった。
田端日記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
加奈陀カナダで」
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
委員としては、米国GE研究所のシェファー博士、瑞西スイスの雪崩研究所長ドケルヴァン博士、加奈陀カナダ国立研究所のクライン氏の三人が選ばれた。
事実は私は女秘書聯盟の書記になって午飯ランチの休憩時間を一時間増すための全国的運動を起してそのかげに隠れて加奈陀カナダ総同盟の最左翼と結託しようか
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
沙港の華盛頓ワシントン大学の学生は、go-getting の気性がさかんで、加奈陀カナダ伐木夫ランバージャックに傭われたりアラスカの袖珍工場ポケットキャナリーへ行ったりするが、学生のシイズンは二
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
英領加奈陀カナダとの競争状態といったような各項に亘って無慮、数千万語、手を挙げ眉をばして熱弁する事、約二時間半、夕食が終って、電燈がいてもまだ結論が附かない。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そしたらアラスカの第一区(加奈陀カナダの太平洋岸)の氷冠アイスキャップ(万年雪で蔽われている地帯)では、一回のストームに十メートル積ることがあるという。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「BON・VOYAGE! 加奈陀カナダの太陽はあなたのうえに輝くでしょう。感謝と祈り——谷間の白百合。」
俄然がぜんとして英領加奈陀カナダの缶詰業に火が移った。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
B29を使って、フェアバンクスから加奈陀カナダの北氷洋岸に飛び、そこから真直まっすぐに北極の上空に達し、ポイントバローを廻って帰ってくるのだそうである。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
667——加奈陀カナダのウィリアムス。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
というのは、その後二、三か月中に、私もアメリカと加奈陀カナダとへ出かける予定になっていたからである。
湯川秀樹さんのこと (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
加奈陀カナダ。上、白。下、赤。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
そういう協力は、加奈陀カナダと合衆国との間には、以前から行なわれているが、印度インドとヒマラヤ諸王国間にも、またアルゼンチンと智利チリとの間にも成立することになっている。
それからアラスカに石油発見の見込があり、また加奈陀カナダの北氷洋側にウラニウムの鉱山が発見されたので、この数年来、北極圏内の開発という問題が、大きく表面に出てきた。
ウィネッカの冬 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
このミシガン湖を渡って、よく加奈陀カナダの方から、寒い気塊きかいが襲来してくる。それと南方のメキシコ湾から押し上ってくる暖かい気塊とが、交代にやってくるので、その都度気候が激変する。
ウィネッカの秋 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
チャーチ博士はそれをたいへん残念がって、加奈陀カナダの北極研究所長であり、かつ国際雪氷委員会の事務局長であるベアード博士とともに、今度私をアメリカと加奈陀とへ招聘しょうへいする世話をしてくれた。
ネバダ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
もっともそれは原理としては、という話であって、実際に氷河の氷を、アラスカから加奈陀カナダを通り、アメリカ大陸のあの荒漠たる沙漠を横切って、シカゴまでもってくることは、大変な難事業である。
ウィネッカの冬 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)