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前面
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まえ
ふりがな文庫
“
前面
(
まえ
)” の例文
この言葉の終えないうちに、一羽の烏が林の中から二人の方へ
翔
(
か
)
けて来たが、すぐ
前面
(
まえ
)
の岩の上へ静かに止まって羽根を畳んだ。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ちょうどその
前面
(
まえ
)
に、大鏡が立て掛けてあるからたまらない。閑山老人、見てはならないところをことごとく見てしまった。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
先刻
(
さっき
)
も
申上
(
もうしあ
)
げたとおり、
私
(
わたくし
)
は
小娘
(
こむすめ
)
に
導
(
みちび
)
かれて、あの
華麗
(
きれい
)
な
日本間
(
にほんま
)
に
通
(
とお
)
され、そして
薄絹製
(
うすぎぬせい
)
の
白
(
しろ
)
の
座布団
(
ざぶとん
)
を
与
(
あた
)
えられて、それへ
坐
(
すわ
)
ったのでございますが、
不図
(
ふと
)
自分
(
じぶん
)
の
前面
(
まえ
)
のところを
見
(
み
)
ると
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
前面
(
まえ
)
を注視していろ!」
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
つかつかと進むと、ぴたり喬之助の
前面
(
まえ
)
へ片膝ついて、のしかかるように済んだことまで言い出した。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
良人
(
おっと
)
がいよいよ
来着
(
らいちゃく
)
したのは、それからしばしの
後
(
あと
)
で、
私
(
わたくし
)
が
不図
(
ふと
)
側見
(
わきみ
)
をした
瞬間
(
しゅんかん
)
に、五十
余
(
あま
)
りと
見
(
み
)
ゆる
一人
(
ひとり
)
の
神様
(
かみさま
)
に
附添
(
つきそ
)
われて、
忽然
(
こつぜん
)
として
私
(
わたくし
)
のすぐ
前面
(
まえ
)
に、ありし
日
(
ひ
)
の
姿
(
すがた
)
を
現
(
あら
)
わしたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「へえ。あっしがこの犬を伴れてこの
前面
(
まえ
)
の往来を通りかかりますてえと——。」
釘抜藤吉捕物覚書:08 無明の夜
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛