-
トップ
>
-
初戀
読み方 | 割合 |
はつこひ | 75.0% |
はつごひ | 25.0% |
お
聞なされませ
書生の
千葉が
初戀の
哀れ、
國もとに
居りました
時そと
見初めたが
御座りましたさうな、
田舍物の
事なれば
鎌を
腰へさして
藁草履で、
手拭ひに
草束ねを
包んでと
思召ませうが
しかし、こゝで
私は
初戀、
片おもひ、
戀の
愚癡を
言ふのではありません。
返しけるに源八は一
向腹をも
立ず
否々未初戀のお高殿一度や二度では
勿々成就すまじ
氣永に頼むとて又々與八へ
酒肴など
振舞手拭雪駄等に至るまで心付或時は
蕎麥など
喰せて頼みしかば與八は又々文を