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分明
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あきらか
ふりがな文庫
“
分明
(
あきらか
)” の例文
見おろす町にからころと駒下駄の音さして行かふ人のかげ
分明
(
あきらか
)
なり、結城さんと呼ぶに、何だとて傍へゆけば、まあ此處へお座りなさいと手を取りて、あの水菓子屋で桃を買ふ子がござんしよ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
殺害に及びしなどとは
夢
(
ゆめ
)
にも知らぬ
無實
(
むじつ
)
の難にて入牢なし其事故の
分明
(
あきらか
)
に
別
(
わか
)
らぬ内に
情無
(
なさけな
)
くも牢死に及びける故遂に死人に口なしとて
悉皆
(
こと/″\
)
く長庵の
佞辯
(
ねいべん
)
により
種々
(
いろ/\
)
言廻
(
いひまは
)
され
夫
(
をつと
)
道十郎の
罪科
(
ざいくわ
)
とは定まりし事無念
骨髓
(
こつずゐ
)
に
徹
(
とほ
)
り女ながらも
再度
(
ふたゝび
)
願
(
ねが
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
(
み
)
おろす
町
(
まち
)
にからころと
駒下駄
(
こまげた
)
の
音
(
おと
)
さして
行
(
ゆき
)
かふ
人
(
ひと
)
のかげ
分明
(
あきらか
)
なり、
結城
(
ゆふき
)
さんと
呼
(
よ
)
ぶに、
何
(
なん
)
だとて
傍
(
そば
)
へゆけば、まあ
此處
(
こゝ
)
へお
座
(
すは
)
りなさいと
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りて、あの
水菓子屋
(
みづぐわしや
)
で
桃
(
もゝ
)
を
買
(
か
)
ふ
子
(
こ
)
がござんしよ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
申
(
まをす
)
まいと思ふ時はどうしても嫌やでござんすとて、ついと立つて
椽
(
えん
)
がはへ
出
(
いづ
)
るに、雲なき空の月かげ涼しく、見おろす町にからころと
駒下駄
(
こまげた
)
の音さして
行
(
ゆき
)
かふ人のかげ
分明
(
あきらか
)
なり、結城さんと呼ぶに
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“分”で始まる語句
分
分別
分限
分際
分娩
分捕
分限者
分銅
分疏
分量