兼備けんび)” の例文
下は獣類じゅうるいのあいだに介在かいざいするものであるから、両者の性質を兼備けんびし、自分の勝手かって都合つごうよきほうにくらべ、ある時はみずから尊者そんじゃの敬称をあまんじて受け
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
けては、うららかなる甲板かんぱんに、帝國軍艦旗ていこくぐんかんき翩飜へんぽんたるをあほては、ならず智勇ちゆう兼備けんびりよう海軍大佐かいぐんたいさあたらしき軍艦ぐんかん」と、あたらしき電光艇でんくわうていとの甲板かんぱんにて、なみへだてゝあひくわい
おそれ我方非分ひぶんと知りながら是をさばく事遠慮ゑんりよする所かの越前守は奉行ぶぎやうとなつてたちまち一時に是非ぜひたゞ我領分わがりやうぶんをまけになしたるだんあつぱれ器量きりやう格別かくべつにしてじんゆうとく兼備けんび大丈夫だいぢやうふなりかれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)