“けんび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兼備42.9%
妍媚28.6%
剣尾14.3%
絢美14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けては、うららかなる甲板かんぱんに、帝國軍艦旗ていこくぐんかんき翩飜へんぽんたるをあほては、ならず智勇ちゆう兼備けんびりよう海軍大佐かいぐんたいさあたらしき軍艦ぐんかん」と、あたらしき電光艇でんくわうていとの甲板かんぱんにて、なみへだてゝあひくわい
どの一字をとってみても巧妙である。そしてやはり唐代の余韻がある。新鮮ではあるが、唐代からの二王や顔真卿の縄張りをそう遠くは離れていない。どちらも妍媚けんびだ。
黄山谷について (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
せんした左膳の隻腕、乾雲土砂を巻いて栄三郎の足を! と見えたが、ガッシ! とはねた武蔵太郎の剣尾けんびに青白い火花が散り咲いて、左膳の頬の刀痕とうこんがやみに浮き出た……と思うまに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
しかれどもいやしくも人民多数の愉快・満足・幸福の公平なる分配あらずんばかの金冕きんべん・鉄冠・天蓋てんがい・勲章の燦爛さんらんたるも、武備の絢美けんびなるも、広大なる植民地も、雄巨なる帝国も
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)