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仲好
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なかよし
ふりがな文庫
“
仲好
(
なかよし
)” の例文
「私の
仲好
(
なかよし
)
なの、でも
役雑
(
やくざ
)
なんです。
先刻
(
さっき
)
来た時きっとまた威張ってぞんざいな口でも利いたんでしょう、それで
極
(
き
)
まりが悪いんだよ。」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「葉子さん」そう言って
後
(
あと
)
から葉子の肩を軽く
叩
(
たた
)
いた。それは葉子と
仲好
(
なかよし
)
の
朝子
(
あさこ
)
であった。朝子は葉子の顔を
覗
(
のぞ
)
きこんで「どうしたの」ときいた。
先生の顔
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
家
(
うち
)
で案じるといけないから、ちょいとお母さんにあかして
仲好
(
なかよし
)
に成りてえと仰しゃるから、お連れ申して来ましたんで
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何時の間にか私はこの老学士と
仲好
(
なかよし
)
に成って自分の身内からでも聞くように、その
制
(
おさ
)
えきれないような嘆息や、内に憤る声までも聞くように成った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
婆あさんは純一に、少女が中沢という銀行頭取の娘で、近所の別荘にいるということ、娵の安がもと別荘で小間使をしていて娘と
仲好
(
なかよし
)
だということを話した。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
白と黒は大の
仲好
(
なかよし
)
になって、始終共に遊んだ。ある日近所の
与右衛門
(
よえもん
)
さんが、一盃機嫌で
談判
(
だんぱん
)
に来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
私はこのKと
小供
(
こども
)
の時からの
仲好
(
なかよし
)
でした。小供の時からといえば断らないでも解っているでしょう、二人には同郷の縁故があったのです。Kは
真宗
(
しんしゅう
)
の坊さんの子でした。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二人はこの船に一緒に乗組んでから、まだ一航海をしたつきりなのに、非常に
仲好
(
なかよし
)
になつて、互に仕事を助け合つたり、相談したり、将来の希望を語り合つたりするのだつた。
怪艦ウルフ号
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
ところが源三と小学からの
仲好
(
なかよし
)
朋友
(
ともだち
)
であったお浪の母は、源三の亡くなった叔母と
姉妹
(
きょうだい
)
同様の
交情
(
なか
)
であったので、
我
(
わ
)
が親かったものの
甥
(
おい
)
でしかも我が娘の仲好しである源三が
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と事なく済みましたが、多助は
少
(
ちい
)
さい内から
仲好
(
なかよし
)
の友達のことゆえ、
間
(
ま
)
さえあれば圓次の
墓所
(
はかしょ
)
へまいり、墓掃除をいたし、
香花
(
こうげ
)
を毎日手向けてやって居りました。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其の中に
吉見屋
(
よしみや
)
という宿に泊りましたが、道連は
堺屋傳吉
(
さかいやでんきち
)
という岸田屋の宇之助と
旅商人
(
たびあきんど
)
仲間で、
両人
(
ふたり
)
は
仲好
(
なかよし
)
でございますから、両人はこれから沼田へ山越しをしようと云うので、道で聞きますと
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仲
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
好
常用漢字
小4
部首:⼥
6画
“仲”で始まる語句
仲間
仲
仲人
仲違
仲町
仲居
仲店
仲々
仲善
仲働