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中入
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なかいり
ふりがな文庫
“
中入
(
なかいり
)” の例文
佐久間玄蕃
(
さくまげんば
)
が
中入
(
なかいり
)
の
懈怠
(
けたい
)
のためか、
柴田勝家
(
しばたかついへ
)
、
賤
(
しづ
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
合戰
(
かつせん
)
敗
(
やぶ
)
れて、
此
(
こ
)
の
城中
(
じやうちう
)
に
一息
(
ひといき
)
し
湯漬
(
ゆづけ
)
を
所望
(
しよまう
)
して、
悄然
(
せうぜん
)
と
北
(
きた
)
の
莊
(
さう
)
へと
落
(
お
)
ちて
行
(
ゆ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
翁が能静氏の門下で修業中、名曲「
融
(
とおる
)
」の
中入
(
なかいり
)
後、老人の
汐汲
(
しおくみ
)
の一段で「東からげの潮衣——オ」という
引節
(
ひきふし
)
の中で汐を汲み上げる呼吸がどうしても出来なかった。
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
中入
(
なかいり
)
になると、菓子を箱入のまま茶を売る男が客の間へ配って歩くのがこの席の習慣になっていた。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
夕
(
ゆうべ
)
中入
(
なかいり
)
も早や過ぎし頃ふとわれは聴衆の中にわが身と同じく黄いろき顔したる人あるを見しが、その人もまたわれを見て互に隔たりし席より
訝
(
いぶか
)
しげに顔を見合せたり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
彼は先の程より台所に
詰
(
つめ
)
きりて、
中入
(
なかいり
)
の食物の
指図
(
さしづ
)
などしてゐたるなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
中入
(
なかいり
)
が済んだ頃、その時代にまだ珍らしかった、パナマ帽を目深に
被
(
かぶ
)
った、
湯帷子掛
(
ゆかたがけ
)
の男に連れられて、
背後
(
うしろ
)
の二階へ来て、手摩に
攫
(
つか
)
まって据わりしなに、下の客を見卸した、銀杏返しの女を
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
中入
(
なかいり
)
です。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
目立たないように
一銚子
(
ひとちょうし
)
附いて出ると、見ただけでも一口
呑
(
の
)
めそう……梅次の幕を正面へ、仲の町が夜の舞台で、楽屋の
中入
(
なかいり
)
といった様子で、
下戸
(
げこ
)
までもつい一口
飲
(
や
)
る。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
中入
(
なかいり
)
の
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
御米
(
およね
)
に
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“中入”の解説
中入(なかいり)とは、本来の意味としては、大相撲で取組の途中に入れる休憩のこと。相撲以外の興行でも使われる。
(出典:Wikipedia)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“中入”で始まる語句
中入り
中入綿