一基いつき)” の例文
飛脚ひきやく大波おほなみたゞよごとく、鬼門關きもんくわんおよがされて、からくも燈明臺とうみやうだいみとめた一基いつき路端みちばたふる石碑せきひ
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いまほこらぬまむかつてくさいこつた背後うしろに、なぞへに道芝みちしば小高こだかつたちひさなもりまへにある。鳥居とりゐ一基いつきそばおほき棕櫚しゆろが、五かぶまで、一れつならんで、蓬々おどろ/\としたかたちる。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)