“めづかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目遣50.0%
眼遣50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
満枝はさすがあやまちを悔いたる風情ふぜいにて、やをら左のたもとひざ掻載かきのせ、牡丹ぼたんつぼみの如くそろへる紅絹裏もみうらふりまさぐりつつ、彼のとがめおそるる目遣めづかひしてゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
安井やすゐ自身じしんもそんな心持こゝろもちがするとつて、わざ/\襯衣しやつそでまくげて、青筋あをすぢはひつたうでひとりでてゐた。御米およねうれしさうにかゞやかした。宗助そうすけにはその活溌くわつぱつ目遣めづかひことめづらしく受取うけとれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
代助は是を黒眼くろめの働らきと判断してゐた。三千代みちよが細君にならない前、代助はよく、三千代みちよう云ふ眼遣めづかひを見た。さうして今でもく覚えてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
と無意味な眼遣めづかひつまの顏を見てニヤリとする。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)