“みちび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.8%
導火3.8%
1.3%
導引1.3%
導火線1.3%
1.3%
誘導1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御夢想ごむさうくすりぢやに……なん病疾やまひすみやかになほるで、ひないな……ちやうど、來合きあはせたは、あなたさまみちびきぢや……あだにはおもはれますな。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
機械は本来人間が発明し製作し運転するものであるが、一旦火力や電動力の導火みちびをつけられるその瞬間から、たちまち一の個性を確立して来る。偉大なる生命の大活動が始まる。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
滔々とうとうと知識を振蒔ふりまいて見せる、諄々じゅんじゅんと豪者をみちびくの態度を取ってみたりする学僧もあるのですが、この学僧には絶えてそういう好意がなく、てらう気もありませんから
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
保護貿易主義は、労働の発達の中へ暴力を導引みちびき入れるものであり致命的な軍国主義の狂態を齎らすものなのだ。
反戦文学論 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
そしてそのためには倉地にあらん限りのびと親切とをささげて、倉地から同じ程度の愛撫あいぶをむさぼろうとした。そうする事が自然にこの難題に解決をつける導火線みちびにもなると思った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
貞盛としては、その廟議の帰決を、あらゆる方法のもとに、自分に有利にみちびかなければならなかった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「富士は扶桑ふそう第一の霊山。しかし険しさも日本一だよ。よく登山出来ましたな。神のお誘導みちびきがあったからであろう」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それこそ古語に謂ゆる『之を立つればここに立ち、之をみちびけば斯にしたがい、之をやすんずれば斯に来り、之を動かせば斯に和らぐ。其の生や栄え、その死や哀む』
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)