“ほゝひげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頬髯57.1%
頬鬚14.3%
頬髭14.3%
頬髷14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船橋せんけううへにはビールだるのやうに肥滿ひまんした船長せんちやうが、あか頬髯ほゝひげひねりつゝ傲然がうぜんと四はう睥睨へいげいしてる。
いたつて元氣げんきな、壯健さうけんな、立派りつぱしろ頬鬚ほゝひげの、快活くわいくわつ大聲おほごゑの、しかい、感情かんじやうふか人間にんげんである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
中食ちゆうじきはテストフてい料理店れうりてんはひつたが、こゝでもミハイル、アウエリヤヌヰチは、頬鬚ほゝひげでながら、やゝ少時しばらく品書しながき拈轉ひねくつて、料理店れうりやのやうに擧動ふるま愛食家風あいしよくかふう調子てうしで。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と是から萩原束が真赤まっかに酔って、耳のあたりまで真黒まっくろ頬髭ほゝひげの生えている顔色がんしょくは、赤狗あかいぬが胡麻汁を喰ったようでございます。
一面に麥畑の眞青な中を白くうね/\として行く平な國道を、圓顏に頬髷ほゝひげつたあとの青々とした車夫くるまやは、風を切つて駈け出した。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)