“ほうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幇間90.9%
豊鑑1.8%
宝冠1.8%
包咸0.9%
包巻0.9%
包涵0.9%
放還0.9%
砲艦0.9%
芳翰0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船の中の座配ざくばりはみよしに私が坐つて、右に娘、その次が喜三郎、次に幇間ほうかんの善吉で、その次が勘太、左は出石いづしさんに女共が續きました。
豊鑑ほうかん」の著者が、その点、一言でこの問題を尽しているのは、世の虚相きょそうに迷わされない評といえる。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あなたが二十年まえに、フランスの美術商からお買いになった、ヨーロッパのある国の王妃おうひ宝冠ほうかんです。
怪人と少年探偵 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そこにあげられた「魯論語」、「斉論語」、「古文論語」、およびそれに連関した張禹ちょうう包咸ほうかん孔安国こうあんこく馬融ばゆう鄭玄じょうげん王粛おうしゅくなどの学者は、周到な考察を受けている。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
かくして、身体しんたいを七十日間曹達水そうだすいひたしたる後、之を取出し、護謨ごむにて接合せる麻布をもって綿密に包巻ほうかんするなり
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
き家」という言葉は道教の万物包涵ほうかんの説を伝えるほかに、装飾精神の変化を絶えず必要とする考えを含んでいる。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
伊賀いが上野うえのは旧藤堂とうどう侯の領分だが藩政の頃犯状はんじょうあきらかならず、去迚さりとて放還ほうかんも為し難き、俗に行悩ゆきなやみの咎人とがにんある時は、本城ほんじょう伊勢いせ安濃津あのつ差送さしおくるとごう
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
二十九隻の巡洋艦じゅんようかん、二十五隻の砲艦ほうかんが、だんだんだんだん飛びあがりました。おしまいの二隻は、いっしょに出発しました。ここらがどうも烏の軍隊の不規律なところです。
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
貴寺の芳翰ほうかんを得たのであるから、われら衆徒一同の年来の不平霧消、士気大いにあがった。