“たいこもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイコモチ
語句割合
幇間89.6%
太鼓持10.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に呼出されたのは幇間たいこもちの理八、五十がらみのよく肥った男で、小唄を上手に歌うのと、軽口がうまいので人気のある男芸者です。
もう地獄ぢごくへも汽車きしや出来できたかえ、おどろいたね。甲「へえゝどうも旦那だんな、誠にしばらく……。岩「いやア、アハヽヽこれは吉原よしはら幇間たいこもち民仲みんちうだね。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
土地の藝子が三人、恐ろしくブロークンな調子で三味線を掻き鳴らしながら、酒のために旋律を失つた歌をわめくと、それに合せて、大入道の太鼓持たいこもちが滅茶々々に踊りまくつてゐる眞最中
円遊えんゆうもうまい。しかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした太鼓持たいこもちは、太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だからおもしろい。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)