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太鼓持
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たいこもち
ふりがな文庫
“
太鼓持
(
たいこもち
)” の例文
南瓜は
綽号
(
あだな
)
だよ。南瓜の
市兵衛
(
いちべゑ
)
と云つてね。
吉原
(
よしはら
)
ぢや下つぱの——と云ふよりや、まるで
数
(
かず
)
にはいつてゐない
太鼓持
(
たいこもち
)
なんだ。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
当代
(
とうだい
)
の
人気役者
(
にんきやくしゃ
)
宗
(
そう
)
十
郎
(
ろう
)
に
似
(
に
)
ていると、
太鼓持
(
たいこもち
)
の
誰
(
だれ
)
かに一
度
(
ど
)
いわれたのが、
無上
(
むじょう
)
に
機嫌
(
きげん
)
をよくしたものか、のほほんと
納
(
おさ
)
まった
色男振
(
いろおとこぶ
)
りは、
見
(
み
)
る
程
(
ほど
)
の
者
(
もの
)
をして
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
土地の藝子が三人、恐ろしくブロークンな調子で三味線を掻き鳴らしながら、酒のために旋律を失つた歌をわめくと、それに合せて、大入道の
太鼓持
(
たいこもち
)
が滅茶々々に踊りまくつてゐる眞最中
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
円遊
(
えんゆう
)
もうまい。しかし小さんとは趣が違っている。円遊のふんした
太鼓持
(
たいこもち
)
は、太鼓持になった円遊だからおもしろいので、小さんのやる太鼓持は、小さんを離れた太鼓持だからおもしろい。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この「うき世を立つる」というのは
遊蕩
(
ゆうとう
)
生活のことで、京ではそれをすら飯の種にしていると、
太鼓持
(
たいこもち
)
か何かのことを言った句であるが、それをこの絵本には
眼鏡
(
めがね
)
の老人が
御産
(
おさん
)
の
枕屏風
(
まくらびょうぶ
)
の外で
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
すると南瓜のやつは、扇子で一つその鉢の開いた頭をぽんとやつて、「どうでげす。新技巧派の
太鼓持
(
たいこもち
)
もたまには又
乙
(
おつ
)
でげせう」つて云ふんだ。悪い
洒落
(
しやれ
)
さね。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
鼓
常用漢字
中学
部首:⿎
13画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“太鼓持”で始まる語句
太鼓持扱