“ばんしやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
晩酌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葛籠つゞらふたつたり、着換きがへほころびしらべたり、……あらつた足袋たび裏返うらがへしたり、女中ぢよちうかひものにしたり、なに小氣轉こぎてん立𢌞たちまはつてたとおもふと、晩酌ばんしやくもので一合いちがふつけたときはなは見事みごとでない
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さけきなたちで、いまでもすこしづゝは晩酌ばんしやく所爲せゐか、色澤いろつやもよく、でつぷりふとつてゐるから、としよりは餘程よほどわかえる。御米およね叔母をばるたんびに、叔母をばさんはわかいのねと、あとでよく宗助そうすけはなした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
最初はプリプリしてゐた鐵も、平次の心持が解ると次第に打解うちとけて、晩酌ばんしやくを附合ひながら、なめらかに話すやうになつてゐたのです。